平安武久 10号 鎧飾り 総裏打 紫裾濃 「天来の具足」

平安武久
10号 鎧 総裏打 紫裾濃
「天来の具足」
五月人形
鎧飾り
「総裏打」とは狭義における単一の技法の名称であり
広義における京甲冑の「最上級」を意味する名称である
Concept
平安武久の鎧飾り
お雛様と鎧飾りは日本の伝統工芸において最高峰の手仕事と言われます。特に「京都」という付加価値がつけば、それは職人や素材において日本一のものであるという代名詞になりえます。
京都の三大甲冑師の一人である平安武久の鎧飾りはその期待を十全に果たしています。
「鎧」を飾る意味
五月人形の飾りとしては鎧飾りの他に、兜のみ、子供大将のみというのがありますが、昔は鎧飾りが一般的でした。鎧を飾る意味は、「頭の天辺から足の先まで守る」ということ、ひいては長男は「家」を守るとして家の守りにつながるとの意味合いがありました。
時代の流れで現代では「家」に対する概念は大きく変わっていますが、それで御子様を守るという意味においては鎧飾りが一番であることは変わりません。
総裏打という技法について
京甲冑では兜部分や鎧部分に使われる小札という部品に金箔押しをします。正面からの見た目を絢爛豪華にし格式を持たせます。では、その裏はというと、一般的にはデコボコした状態のままですが、京甲冑においては、飴色の白檀塗を施します。 内側が見えてしまってもいいように装いをしています。ここまでは「一枚物」と呼ばれる仕立てです。このデコボコをなくすように和紙を厚く貼り胡粉で平らにし膠や漆を塗り重ねていきます。その漆を接着剤として金箔を貼り、再度その上から透き漆を塗り白檀塗とします。ここまでの技法を「総裏打」と言います。
総裏打というランクについて
そのように甲冑の裏側に京都独自の美的感覚を用いて装飾される鎧には、表の鎧表面のつくりは裏側の作り以上にそれ相応の技が注がれます。飾り金具が複雑になり、鍬形は手切りで面取りされ柄は一つ一つが手打ちになり、星(鋲)には覆輪金具や座金がつけられ、様々な部分で手間をかけ大きく差が生まれているのです。
京都製本式の屏風
鎧に合わせる屏風は手描き絵師によって美しい構図に作られた鷹の勇ましい屏風です。本金箔の鈍い輝きもさることながら、中心に鎧を飾った状態を想定した構図は、熟練の絵師ならではです。
鐘馗の守り
鐘馗は古来中国に伝わる疫病除けの神です。それが日本に伝わり、魔除けや学業成就の意味も込めて飾られるようになります。京都では今日においても屋根の上に鍾馗瓦を置き、魔除け厄除けとして重宝されるています。
Set Plan

飾台を105cm幅の大きめにすることで、ゆったりと空間をつくり飾ります。

鐘馗さんを別の場所に飾り、鎧飾りだけでも飾れます。(鍾馗さんは通年飾っていてもよいお守りのお人形です)

猛禽類の頂点にたつ鷹は、鋭い鉤爪でつかんだものを離さないとされ、大願を叶えるいわれを持っています。

「総裏打」においては、鍬形の孔雀の羽の模様が鍬形の外側のフチに沿って一つ一つ手打ちされて、面取り加工がされています。

阿吽(あうん)の鍾馗人形が、しっかりとお守りくださいます。

photo
  • Notice
    鎧や人形の作りについて
    ほとんどの工程が手作業で作られていますので、在庫毎に多少の差異がでることがあります。
    屏風につきまして
    屏風は手描きのため、在庫毎に多少違って見える場合があります。また、金箔屏風は、四角い金箔の形の箔筋(はくすじ)や箔の濃淡である箔斑(はくむら)があります。
    商品画像について
    出来る限り現実に合わせた色になるような撮影をしておりますが、塗装色によってはディスプレイと実物で差異がある場合があります。
    Details
    人形 制作:平安武久
    サイズと規格:10号 鎧 総裏打 紫裾濃
    仕様:正絹威 総裏打 本金箔押 本金鍍金 白檀塗
    生産地人形の生産地:京都府
    装具一式 屏風:金沢箔 曲屏風 手描き 鷹
    飾台:黒塗流備台(厚台)35号
    弓太刀:18号 弓太刀 多摩
    脇飾:阿吽形 鍾馗 金襴黒赤
    サイズ・寸法間口105cm 奥行60cm 高さ83cm
    付属品制作者の作札
    その他 お手入れセット(毛バタキ、白手袋、布巾)、下敷き用ヘリ付き緑毛氈、鯉のぼりのオルゴール付き写真立て、などのサービス品のご案内はこちら
    販売価格
    ¥1,423,000-
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