天賦の兜は雄山工房の兜の中でも、特に現代の空間や環境を意識して開発された大人気のシリーズです。
それでも製法に妥協はなく、基本的な伝統的な製法を全て踏襲して作られます。
この兜の鉢は「剥(は)ぎ合わせ鉢」、鍬形は「大鍬形に鳥毛模様」を真鍮に燻し鍍金加工がされ深い渋みを感じさせます。
また、吹き返し(兜の前部や側面に取り付けられた、外側に折り返したような形をした部分)には、
鹿皮に漆を流して模様を立体的に浮き立たせた「本漆印伝(ほんうるしいんでん)」の皮を使用しております。
忍緒(しのびのお…兜を頭にしっかりと固定する紐)は、左右対称で、バランスの良い美しい結び目である「総角(あげまき)」という結び方を採用しています。
神社仏閣や大相撲の土俵でも用いられる結び方で、神聖な場で用いられることが多いです。