鈴甲子雄山 1/5 兜飾り 暁 真朱糸威 「真朱の暁」

鈴甲子雄山の作る本格志向の兜、「暁(あかつき)」の五分の一サイズを、モダンなウッド調のコンパクトセットで飾り付けしました。

この「暁」は、雄山工房の肝いりの一品で、伝統的な江戸甲冑の製法に倣った教科書的な製法を用いており、かつ、 雄山の独自のデティールを生み出しているおすすめの兜です。 兜鉢は「剥ぎ合わせ」、錣（しころ）は穴の空いた金属の板に糸を通す手法を用いており、その錣の形状も「笠錣（かさじころ）」と呼ばれる鎌倉〜室町時代の作りを取り入れました。 笠錣は、和傘のように平べったく外側に広がった形であり首の動作を円滑にする目的があったといわれています。

「吹き返し」には鹿皮を用い、赤とグリーンの二色の漆を流して模様を立体的に浮き立たせた「本漆印伝（ほんうるしいんでん）」の皮を使用。 また、ブロンズの金具と真鍮の花金具が重厚さと気品を表現します。 鍬形を納める「鍬形台」もブロンズの重厚感を放ち、こまかな牡丹唐草の模様が吉祥の演出をしています。

コンパクトなサイズながらも、まったくそうは見えないほど緻密な作りで作られた兜飾り。また、それに合わせた重厚さと高貴さを演出するお道具で素敵な五月人形となりました。