京十番の美しさ
様々な理由から、雛人形の大きさは年々小さいものが作られる用になってきています。
しかしながら、本来の雛人形とはある程度の大きさがあってこそその美しさが表現できるものでした。
たとえば、衣装であっても、お人形がある程度大きければその分表現する範囲が 広くなりますし、
お顔の細かさでいっても、より綺麗に美しい陰影や抑揚が表現できます。 この「京十番」という規格は、
雛人形でいうと標準サイズといわれており、飾り幅が75cm〜90cm位で飾るのが綺麗な大きさです。
標準サイズと呼ばれる所以は、美しさを表現できる「ある程度の大きさ」がこの京十番だからだと言われています。
もちろん、これよりもサイズの小さい「京十一番」や「小三五」「芥子」などの規格であっても、多くの人形作家は美しく作品を仕上げています。
しかしそれでも、京十番の美しさ・綺麗さ バランスの良さにはかなわないのです。